■集会アピール

 
企業業績が大幅に回復している。ちまたでは、戦後最長だった「いざなぎ景気」を超えるのではないか、との声も出始めている。
 しかし、多くの労働者にその実感はない。それは、この間の企業収益の改善が賃金の改善に結びついておらず、家計への配分がなされていないからである。
 経営側はパート・派遣・契約社員等、低賃金で雇用の不安定な労働者を増やす一方で、正社員には雇用と引き替えに長時間労働や不払い残業等を強いてきた。可処分所得は98年以降7年連続して低下を続けており、年収200万円以下の世帯も増加している。貯蓄ゼロ世帯も4世帯に1世帯となった。こうした労働者の多大な犠牲の上に企業収益の回復がなされたのである。
 経営側は「従業員の懸命の頑張りが、日本経済をよみがえらせた」と評価するのであれば、労働者の頑張りにきちんと応え、「生産性三原則」での適正な成果配分もなされるべきである。
 連合愛媛は、2006春季生活闘争を、「潮目は変わった」との判断のもと、積極的に賃金改善分を要求し、獲得を目指す『反転攻勢』の春闘と位置付けた。
四年目を迎えた「中小春闘」で、中小企業労働者の格差縮小、パート労働者等の待遇改善を通じ、所得や働き方の二極化にストップをかける。その理由は、国民生活の平均的な向上なくして、安定的な経済成長は望めないからである。
 また、年金保険料の引き上げや定率減税の半減に加え、労働者を狙い撃ちにした大増税を阻止するため、我々は組織の全力をあげて闘う。
 我々は、組織労働者としてその役割と責任を果たし、情報を公開することによって未組織労働者への波及を図り、組織率の回復に全力をあげる。
 連合愛媛は、すべての労働者と連帯し、まじめに働くすべての者がむくわれる公正な社会実現の日まで、闘い抜くことを誓い合う。
 『みんなのはたらき、みんなに分配、幸せの底上げを!』を合言葉に、暮らしに春の風を呼び込もう!

■3.8国際女性デー アピール

 「3.8国際女性デー」の歴史は、150年ほど前に遡ります。
 1857年にニューヨークで起きた工場火災で多くの女性たちが亡くなったことに端を発して低賃金・長時間労働に抗議する集会が3月8日に開かれました。その後、この日は女性たちの政治的自由と平等のために闘う記念日と位置づけられるようになり、1975年以来、国連の「国際女性デー」として各国でさまざまな行動が展開されています。
 連合愛媛はこの国際女性デーの行動を2006春季生活闘争の中に位置づけるとともに、特に今年は男女雇用機会均等法改正が国会で審議されるため、広く県民各層に訴える取り組みを実施します。
 昨年末に出された政府の雇用均等分科会での建議は、差別禁止の内容、妊娠・出産等を理由とする不利益取り扱いの禁止、セクシュアルハラスメント対策等についてはほぼ連合の要求に沿ったものとなり、一定の評価はできるものの、最大の焦点である間接差別の禁止については、限定列挙のみを示すものとなり、連合がこれまで主張してきたものとは程遠い結果となりました。
 均等法施行20年を迎え、法施行当時のような女性に対する直接差別的なものは見られなくなりましたが、制度上の差別はなくても慣行や運用の中でどちらか一方の性が不利益を被る「間接差別」が形を変えて顕在化しており、格差が拡大しているのが現状です。
 1997年の男女雇用機会均等法改正時においても、残された課題として間接差別の問題に対する対策が求められていたにも関わらず、具体的な取り組みには至りませんでした。こうした現実を踏まえ、構成組織・単組が法改正に照らして職場の実態を把握し、よりよい制度にしていくことが必要です。
 差別の問題はその当事者でなければわかりません。女性が職場の中でどのような働き方をしているか、細部に渡っての点検活動が必要です。その役割を担っているのは、本集会に参加した多くの女性たちでもあります。
 今後男女雇用機会均等法改正に向けた本格的な議論が国会で審議されます。各種議会での傍聴行動や集会に積極的に参加し、すべての女性労働者の声が国会に届くよう、それぞれの地域で県民・市民にアピールしていきましょう。
 本集会を契機に、それぞれの立場で行動し、実効ある男女雇用平等法の実現に向け、取り組みましょう。

■松山市議会議員占拠必勝決議

 本年4月23日告示、同30日投票で施行予定の、松山市議会議員選挙に対し、各産別より6名の予定候補者の推薦依頼があり、昨年既に連合愛媛として6名全員の推薦決定をし、各構成組織にて連日の取り組みが行われている。
 しかし、今回の選挙は、合併と定数削減、さらには新人候補の多数立候補などが予想され、まれに見る激戦となる見込みである。従って、本日を契機に、必勝に向けたさらなる取り組み強化を図り、残された63日間に全力投球していかねばならない。
 6名の予定候補者は、以下の方々である。

氏   名 所属政党 出 身 組 織 推 薦 産 別 名 備 考
 みたらい  健  無 所 属 四国電力労組松山支部 四国電力総連 7期目
 上 岩 しずお  無 所 属 井関労組 松山支部 J A M 5期目
 おおさか 節子  社 民 党 国鉄労組 愛媛支部 J P U 5期目
 大亀 やすひこ  無 所 属 伊 予 鉄 道 労 組 私 鉄 総 連 2期目
 渡 部    昭  民 主 党 NTT労組 四国総支部 情 報 労 連 新人
 上 杉 まさひろ  無 所 属 帝人労組 松山支部 UIゼンセン同盟 新人

 本総決起集会において、この予定候補者6名の方々全員の必勝を期し、各構成組織の格段のご支援・ご協力をお願いすると同時に、組織力を結集した選挙戦を共に闘い抜くことを誓い合おう!
 以上決議する。