連合愛媛第18回地方委員会開催
 7月15日愛媛県勤労会館にて第18回地方委員会を開催し、2006春季生活闘争の中間まとめと決議案を採択しました。
 冒頭、木原連合愛媛会長は挨拶の中で、サラリーマン狙い撃ちの増税反対運動、給料日街宣活動などの運動を継承し、格差是正431を展開し勤労者の立場で職場、地域へ水平展開いただき、この状態から脱却すべく奮起を促しました。

 連合愛媛は、06春闘を「格差拡大阻止」「二極化是正」を掲げ、『反転攻勢』の闘いと位置づけて取り組んできましたが、「三年連続での地場、中小組合の健闘により『格差拡大阻止』の取り組み歯止めの兆しは見えたが、依然、格差拡大は進行中である」との総括をしました。

 今回の地方委員会では、@2006春季生活闘争の中間まとめA労働者のための労働契約法・労働時間法実現を求める決議B「安心・公正」社会実現を目指すアピールなどを採択しました。最後に木原会長の音頭による団結ガンバローで委員会を終了しました。

2006春季生活闘争中間まとめはこちら
 引き続き行われた講演会では第一部は連合本部の山口 茂記副事務局長が「連合の政治活動とちほうでの取り組みについて」講演し「2007年は12年に一度の統一地方選挙と参議院議員選挙が重なる年となる。参議院選挙の態勢確率をはかるとともに統一地方選挙の取り組みを一体の課題として進めていく必要がある。来る総選挙での政権交代の展望をひらく為にも参議院選挙に勝利しなければならない」と呼びかけました。

 第二部の民主党参議院議員江田五月氏は「政権交代を目指して」と題し講演。自身の生い立ち、経歴などから弁護士から議員になった経緯を述べられ、国会議員として自分の目指すもの、そのためにどのような考えをもって取り組んだかなどをご講演くださいました。
 又、民主党の現状と課題では「来年の参議院選挙とその後の総選挙に向けて結束し、政権交代の実現と平和な市民社会の実現」である。と訴えました。
 小泉政権の5年間総括では格差社会、改革のイカサマ性、人の心の荒廃などと評し、「小沢代表になって雰囲気が変わった」として、時期参議院選挙への決意を語りました。

 

(余談)
 江田議員に講演を快諾頂いた後、その講演内容について私(杉本)のほうから少しだけリクエストさせて頂きました。それは『構造改革論』や『江田ビジョン』で有名なお父上・江田三郎先生のお話と『社民連』時代くらいから現『民主党』に至る歴史的経緯をご紹介くださいということでした。
 それは極めて個人的な思いからの要望でした。勿論45歳の私と江田三郎先生は時代的な重なりはありません。むしろ『社民連』。というより『国会の爆弾男』楢崎弥之助議員が入り口になります。70年代中ごろから80年代後半に政界を揺るがした2つの大事件『ロッキード疑獄』『リクルート事件』。15,6歳の青年の目には巨悪に果敢に立ち向かうヒーローと写っても無理はありません。しかもその方が同郷(福岡)ということで、強いsympathyを持ったことを思い出します。先だってのメール騒動の顛末とはおよそ比較にならない緻密さと迫力でした。
 たまたま、その人が『社民連』ってグループに属されていたことから江田(五月)さんや田(英夫)さん、そして菅(直人)さんの発言や動向に興味を持つようになったわけです。
 若き日の菅さんが田原総一郎氏からけちょんけちょんにやり込められているのに、江田さんには明らかに一目置いている。「何だろうこの差は?弁護士の肩書きのせいかな?」って不思議に思ってましたが、お父上三郎氏の存在を知り、少なからずこれが影響しているんだろうなぁ〜って勝手に解釈しちゃって、『構造改革論』にたどり着いたわけでした。

 そんなこんなで、連合愛媛は民主党を機軸に政治を変えようとしているわけですから、今の民主党にも様々なルートの歴史があり、少なからずその流れのひとつ(日本新党、新党さきがけ、新進党などなど)に触れる絶好のチャンスだったので、あえてリクエストした次第でした。
 
 江田先生の「『江田三郎』って知ってますか〜?」の質問に予想以上の手が上がったので、少しほっとしました。でも、次にきた「『6.15』って聞いて何連想しますか?」は、手を挙げるかどうか正直悩みました。樺美智子さんのことは史実としては知ってますが、’60年6月15日は私の生まれる前の年のことですし、60年安保や70年安保を口にするほど知識もありませんので…。結果、誰も手を挙げる方はいませんでしたが、「かんばみちこ」って聞けば思い出された先輩たちも多かったんじゃないかと思いました。
 
 いずれにしても、江田先生の中味の濃い話と、人をひきつける話術には敬服しました。それとお年の割には本当にお元気で(失礼!)、まだまだ中央には無くてはならない方だと痛感しました。
 参加者全員が「この保守王国愛媛にも国会議員を絶対作るんだ!」と決意するに十分な2時間でした。ありがとうございました。

PS.当日の模様は江田先生のHPにもアップされています。