ひとりごと
2003.12.01

 連合愛媛は“組合が変わる、社会を変える”をスローガンに第13回定期大会を開催しました。その中で自らの意思として“変わる”という運動方針を全会一致で確認しました。河野会長は冒頭の挨拶の中で『連合運動のシティーユニオン化』という表現を使い、その枠組みを広く県民・市民全体へ拡げることを訴えました。
 実はこの人、大会の数日前、南予のある町で行われたある集会で、地元住民
300人を前に自らを「昔この辺りで通勤通学のバスを止めて多大な迷惑をかけた張本人」と、『連合』をまったく知らないだろう多くの聴衆に最も単純で効果的な言い方で紹介しました。連合組織の存在しない超保守的な田舎町でです。しかし“組合”という色メガネで観てしまった聴衆の先入観を打ち砕くのにさほど時間はかかりませんでした。その同じ口から「北方四島、竹島、尖閣」という、何処かの都知事がよく使う一見右傾がかった固有名詞を投げかけ、領土問題から拉致問題へと話を広げるではありませんか。(確かにこの人、労働組合の活動家にしては、若干国粋主義者的傾向がありますが…笑) 聴衆は一瞬キョトンとし、安堵の表情でメガネを外し『同じ思いを持つ仲間』として受け入れたのでした。
 
連合評価委員会(座長:中坊公平氏)による最終報告がまとめられました。いまの連合をさして『ゆで蛙』というきつい表現は撤回されたものの、叱咤激励というには厳しすぎるものでありました。しかし、連合はこれら様々な提言を真摯に受け止め、「組織組合員だけでなく『弱い者としての人間が連帯する組織』として自己の原点に立ち返り、自己変革することで『社会正義実現』という使命を負う」ことを再確認したところです。

 さあ、本当に自己改革ができるのか。今からが正念場です。

連合愛媛 副事務局長 杉本宗之