中東・北アフリカ労組リーダーとの交流
 連合愛媛では、9月8日、9日の両日、国際労働財団(JILAF)からの要請を受け、海外若手労組指導者による労働視察団の受け入れを行いました。4回目となる今回は、「中東・北アフリカ』チームで、アラビア語圏の皆さんでした。ちなみに1回目はアフリカ、2回目は中米・カリブ、そして前回の3回目はロシアチームでした。

 視察団のメンバーは7名で、パレスチナ2名、アルジェリア(女性)、ヨルダン(女性)、エジプト、クウェート、モロッコ各1名でした。全員が宗教上(イスラム教)の理由で豚肉不可と聞いていたのですが、パレスチナのお一人はキリスト教徒で、「何でもOK!」だそうです。でも、さすがにアルコールはあまり召し上がりませんでした。

 二日間のプログラムは、工場見学(井関農機)・愛媛県表敬訪問・連合愛媛三役との意見交換・松山城見学などでした。井関農機では、暑さ対策のことをしきりに質問されていました。「こんなに暑い中、労働者(組合)は何も言わないのか?」確かに見学通路は9月にしては少し暑かったですが、「通路には設置していませんが、ラインサイドには作業者の暑気対策として扇風機やスポットクーラーを配置していて、それほど気にならない」との説明がありました。これはヨルダンの代表者(女性)からの質問だったのですが、上の写真で頭の先から足先まで黒の服をお召しになった方です。彼女、何処に行っても「暑い、暑い!」って訴えてました。でも、側で見ているこちらの方が暑かったのですが、宗教上の理由なので仕方ありません。日本より暑い国から来ている方々なのになあ?って、他の国の方に聞いてみたら、お国では40℃の世界なので、屋内での冷房は当たり前だそうです。

 県庁訪問時やその後行われた連合愛媛三役との意見交換会でも、時間超過するほどの質問攻めにあい、熱心で真面目な方々だなあと本当に感心しました。

 なかでも、今大変な状況下にあるパレスチナの皆さんの訴えは、「平和なくして労働運動も労使関係もあったもんじゃない」って改めて考えさせられました。(この件については、後日まとめて報告します)

 いずれにしましても、普段聞くことのできない異国の文化や労働運動について大変勉強になりました。本受け入れに際しご協力いただきました(株)井関農機の会社および労組の皆様、加戸知事はじめ愛媛県経済労働部の皆様、松山市のボランティアの皆様方に心より感謝申し上げるしだいでございます。


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