いつもソフトな吉宮局長

 連合本部では、まず男女平等局の吉宮聰悟総合局長が、連合の男女平等政策をご自身の経歴を交えながら分かりやすく説明して下さいました。懇談の中で、青年委員のほうから『区別』と『差別』の違いについて、よくありがちな質問がありました。つまり、「重いものを持つ作業を女性にさせないのは決して『差別』じゃなくって『区別』なので…」という論理展開です。さすが、局長。質問者の気持ちにも配慮しながら、柔らかく『区別』と『差別』の関係を説明してくれました。
 また、女性委員からも実体験として職場での女性の扱われ方の紹介があり、活発な議論がなされました。ちなみにこの女性、松山と広島を結ぶ高速艇のパイロットをしていた人で、同僚の男性陣は基本的に『船乗り』ということですこぶる優しい人ばかりだそうです。そのことが、逆に彼女には対等に扱われてないって思えるようです。
 なんか普段の愛媛での会議にはない盛り上がりようで、担当者としてちょっとだけ本部に嫉妬しちゃいました。

 続いて政治センターの間宮悠紀雄事務局次長が、連合がなぜ政治に取り組むのか?労働組合と政治の関係などについて、静かな語り口ではあるんですが労働運動の活動家としての熱き想いを伝えてくれました。
 参院選が終わったばかりだったので、あまりにも生々しくてこちらからの質問は少なかったのですが、間宮事務局次長の言われた「労働組合運動にのめり込む人とそうでない人の違いは『感受性』です。つまり、ひとつの現象を見て・聞いてその感じ方で進む道が決まるということ。困っている隣人を見て困っているんあだなあと感じるか、何も感じないか。」この話を聞いて勇気が出てきたのは私だけじゃなかったと思います。

 最後に組織拡大センターの塩田正行次長から組織拡大全般の話をしてもらう予定だったのですが、我々の早朝からの強行軍に配慮して下さって、時間調整をしてくれました。最後ということなので、全般的に質問を受けて下さったのですが、ここで、例の「選挙中の電話作戦は無意味じゃないですか?」って質問が飛び出したわけです。まあ、この件に関しては、運動を指導する側とそれを遂行する側のコミュニケーション不足に起因するものだと思いますが、選挙に限らず普段の運動に関しても相手にキチンと自分の意向を伝える努力を怠ってないか、反省させられるひとコマでした。
 最後は本部のオフィスを見学させてもらいましたが、彼らにどう映ったか、今度聞いときます。

 今回はお忙しい中、対応くださいまして本当にありがとうございました。特に塩田次長には準備段階からお世話になりました。重ねて御礼申し上げます。

                       連合愛媛 杉本

   

労働運動の基本は『感受性』:by間宮事務局次長

塩田次長には最初から最後までお世話になりました
2004連合愛媛青年委員会・女性委員会役員研修プログラム
連合本部訪問