台風の合間をぬってひと(人・陽と)歩き


「ワシも歩く」って、だいじょうぶかなぁ?


 連合愛媛では10月17日(日)、第3回となる『しまなみウォーキング』を開催しました。
 ご存知のように愛媛県内は8月の8.18新居浜集中豪雨にはじまる複数の台風襲来で、大きな災害を被っています。(今のところ最後は10月20日の23号です) 被災者の中にも多くの組合員がおられますし、復旧作業でてんてこ舞いの地域もあります。さすがに主催者として、この時期の開催については(ちょっとだけ)躊躇しましたが、災害の支援は支援としてきちんと対応していますし、何よりこの「しまなみ」を1年間楽しみにしているおばあちゃんたちの顔を思い浮かべると決行するしかないと判断しました。
 結果的に台風21号と23号の間隙をぬう形の開催になりましたが、1年間待ち焦がれている参加者の皆さんたちに天も味方してくれて、台風一過のすばらしい秋空の下での開催となりました。
 今回は、こんな時期なのに今までで一番多い300人を越える皆さんの参加をいただきました。

 参加者は最高で100歳くらい、一番下は2,3歳くらいですので、だいたい4、5世代の人々がこの日一日、清清しい秋空の下、同じ時間を過ごしたことになります。まさしく「老若男女」が海の上を歩き、同じ釜の飯を食ったんです。今日の日常ではありえないことですよね。誰が車椅子押そうが、押されようが、そんなことはどうでもいいような気がしました。ただ一緒に時を過ごす。それだけでいいのではないでしょうか? 上の写真を見てください。このおばあちゃん、橋の真ん中ほどで「ワシも歩く」って車椅子をおりて歩きだしたそうです。元気!元気!
 この種の行事って、『交流する』って理由でゲームをさせたり歌を歌わせたりしがちですよね。それはそれで否定はしませんが、何にもなくったっていいのかなって思いました。一緒にいればなんとなくl心がつながるって。
 でもね、それなりにお楽しみは用意させていただいたんで、紹介しときます。ひとつは大型観光バスでの大島ミニ周遊(バラ公園散策)。今回はなんと2台も出しちゃいました。それともうひとつは、モーターボートでの馬島遊覧(?)。これは、地元NPOの方が私有ボートを提供し運転までしてくださってのイベントです。私も3回目にして初めて乗せていただきましたが、これは”遊覧”ってもんじゃありません。その辺の絶叫マシーンより断然迫力ありました。

 それから、今回はイベントの最後に参加者全員で海岸のゴミ拾いをやりました。例の台風の影響で流木やたくさんのゴミが浜を覆っていましたので、本イベントの仕掛け人である阿曽沼さんの指示の下、15分という短い時間をきって集中的にゴミを拾いまくりました。人間の力って捨てたもんじゃないですね。あっという間にきれいな海岸になりました。(今回は流木には手を付けれませんでしたけど)
 で、この阿曽沼さんって人。今回もお世話になったNPO今治センターの代表で連合愛媛今治地協の役員さんでもあり、NTT社員(?)のはずです。そしてボーイスカウトの指導者もされていた方です。このゴミ拾いも最初は10分でって言ってたんですよ彼。これって私もよくやるんですが、子供たちに効果的に事をさせる手法ですよね。実は、大人だって同じで、15分が限度。集中!集中!


 昨年までは、このウォーキングを「連合愛媛は『労働組合の地域コミュニティーへの進出』ととらえています。組合員だろうがそうでなかろうが、若かろうが年寄りだろうが、健常者だろうがそうでなかろうが、…etc. このような機会を通じて『組合』の外におられる皆さんと交流することで、本来持っている労働組合の意義を再確認し、ステップアップしなければならないと考えています。」なんて気負ってました。その辺の考え方に変わりはないんですけど、そんなに気負うこともないかって…。


 参加していただいたみなさん!気持ちのいい汗をかいてくれましたか?来年のまたやりますので、軽〜い気持ちで参加してください。

 最後にNPO今治センターの皆さん、毎回おいしい料理や心のこもったご接待ありがとうございます。甘えっぱなしで恐縮ですが、これからもよろしくお願いします。



                                                    連合愛媛 杉本
       
   
第3回連合愛媛しまなみウォーキング