毎月8日は八幡浜商店街挙げて行われる「八日市」の日です。先日7月8日にお邪魔したとき、キラキラと輝く瞳たちに逢えたので、どうしても伝えたくて……。
 当日は木曜日の午前中というのに、小学生の元気な声がアーケードに響いていました。
 「○○商店!今だとサービスで……ついてきまあ〜ス!」
 時節柄”選挙の訴え”や”商店の呼び込み”なんかも錯綜しているんですが、それら大人の声たちがかき消されるほどのパワーでした。

 一体何なんだろう。看板を掲げる子、チラシを配る子、ひたすら声を張り上げる子。いくつものグループがアーケードを行ったり来たり。
 ひょっとすると例の『総合学習』の一環だろうか?直接子どもたちに聞いてみました。
 「君たち何年生?学校は休み?楽しい?」
 「小学校5年です。授業の一環です。はい、とっても楽しいです。」
 眩しいくらいにキラキラした目で答えてくれました。それと、みんなとっても礼儀正しいんです。

 この商店街もご多分に漏れず普段は『シャッター街』に近い状態だと推察します。(違ってたらすみません)
 『地域興し』と子どもたちの教育。うまくリンクさせているなあと感心しました。子どもたちは自分たちの町にある『普段の商店街』を承知してて、「何か役に立ちたい」と常に思ってるんでしょう。 
 この日はあいにく平日ということで『市』のお客さんはご年配の人が多かったですけど、おそらくはあの子らの親たち(世代)も近くでやさしく見守っているんだと思います。
 三世代・四世代がひとつになって自分たちの町を支えていく。今後の日本の、そして地方のあるべき姿を垣間見たような気がしました。

 この日逢った子どもたちと同世代の子たちが起こした長崎(佐世保)や新潟(三条)の信じられない事件。どちらもここ八幡浜と同じ地方都市です。一体何が違うんでしょうか?実はそんなに違わないのかもしれません。しかし、何となく言えるのは、今回出合った授業のように、「子どもには子どもなりに責任と自主性を持たせ、世代を超えて協力し合って地域を支える」という取り組み(教育)を続けていけば、ああいった悲惨な事件は起こらないんじゃないかなあと。つまり、地域全体で子どもたちを育めば地域の未来も子どもたちの未来も明るいんじゃないかと。
 我々連合愛媛も、その子どもたちが地域に住み続ける事ができるよう、雇用環境を充実させるため少しでも役に立ちたいと考えていきます。

 そうそう、あの子らの小学校は『八幡浜市立松蔭(まつかげ)小学校』でした。報告しときます。学校関係者や地域の方々、それから親御さんたち。立派な宝を大切に。

                                                 連合愛媛 杉本

いいもの見つけた!八幡浜
キラキラ目の子どもたち